ブラウン・ランドーン博士の方法から
私がランドーン博士のことを知ったのはブラウン・ランドーン協会を主宰されている十菱愉美子さんのホームページでした。
博士は「水の本来の働きは体温の調節と浄化にあり、私たちの身体にとって一番必要なことは身体の浄化である。
この水の機能を最大限に発揮してくれる水は蒸留水である」と主張されています。
ブラウン・ランドーン博士
(1847-1945)博士は1847年に生まれ、完全に健康体を保ったまま、1945年に98歳で他界しました。
亡くなるまでの間、毎日の活動時間は20~22時間であって、目も耳も決して老化することなく、外見もまるで50代にしか見えなかったと言います。
“細胞の老廃物を定期的に洗い流すと、ほとんど不死のように思える。
蒸留水は、すばらしい溶剤で、このほかに身体の罪を洗い流すことのできるものは1つもない”
ブラウン・ランドーン博士は、3歳のときに父親の工場で機械に巻き込まれて、片足の膝から下が完全に潰れてしまったのですが、その後、見事に足を再生させています。
また心臓病も患っており、心臓移植が必要なほど深刻だったのですが、10代のうちに独自の方法で完全に治しました。
その後、博士は医科大学に入学し、医師の資格を取得して、50年以上にわたって人々を治療し続けました。
ランドーン博士は、神経学の開拓者の1人としても有名。
牧師職にもつき、アメリカその他の国々を歴遊して、無数の講演を行い、人々に多大の感銘を与え「実際的神秘家」とも呼ばれ、精神と肉体の両面から平安を得る方法を説いた。
またロラード・タフトやエドモンド・ジェームズと組んで『文化史』を編纂し、100人の会員からなる国際的教育運動(New Educational Movement)の常任理事に就任。ヨーロッパ連合憲章も起草し『平和実施権を有する超国家』も著している。セオドア・ルーズベルトのために、重要なフランス語文献を翻訳する仕事も行った。
1912~13年にはドイツ帝国の経済・財政的分析調査を行い、その結果にもとづき、第一次世界大戦を半年前に予言した。1914年にはフランスの翰林院(アカデミー)の理事長に任ぜられ、その翌年、当時のフランス大統領レイモン・ポアンカレによって、特別大使としてアメリカに派遣された。
さかのぼって、1895年には、YMCAのなかに最初の少年部を組織している。
(十菱麟氏の「1960年度版別冊AZ」の記事より)
ランドーン博士は、医師として牧師として心身両面で人々に癒しを与えつつ、国際政治や教育分野においても時代の先駆者でした。文字通り八面六臂の活躍をされており「超人」と言ってもよいでしょう。
蒸留水と肉体の浄化
その博士の著作の1つがこの『蒸留水と肉体の浄化』です。博士は身体の浄化について、以下のように記しています。
身体を浄化するということは、本来の身体にはないもの、不要で無駄なものをすべて取り除く過程のことで、浄化によって魂のエネルギーは邪魔されず、自由に流れることができます。
肉体の浄化がいかに大切か、私たちも再認識していくことが必要なのではないでしょうか。
有害ミネラルにご注意!
それでは身体の中には何が溜まっているのでしょうか。
身体は、老廃物という重い荷物を背負っています。
ぎっしりと堆積した石灰塩のために、魂本来のエネルギーはほとんど通過できません。
そんなあなたの身体と、ひと晩中ダンスをして楽しむことができるように、神のエネルギーが自由に表現されている元気な肉体との違いは何でしょうか。基本的な違いが1つだけあります。
組織の中に有害ミネラルが集まると、柔軟性がなくなり、活力、エネルギー、力強さ、若さ、それらがすべて失われます。大切なエネルギーは毒水をかき分けて突き進むために、その多くが磨り減ってしまいます。
しかし、老廃物が除去され、 肉体組織がきれいになったとき、無限である魂のエネルギーは楽しく活動し、自分を表現したいと強く思うようになります。
ここでランドーン博士が言う「有害ミネラル」とは、体内の不要なミネラルのすべてを指しています。
お湯を何度も沸かした後の電気ポットの内側には、いつの間にか白いミネラルの塊がこびりついています。
これは石灰の塊ですが、同じことが私たちの血管でも起こるのです。
若い頃の動脈は弾力性がありますが、老化すると柔軟な組織が繊維組織と石灰塩に置き換えられてしまい硬化します。
血管の中で「有害ミネラル」が蓄積すると動脈硬化が起こります。動脈硬化、肝硬変や、腎臓と膀胱の結石は、石灰塩とそのほかの過剰な老廃物が原因です。
人体の救世主「蒸留水」
水の重要な働きの1つは、身体を浄化することにありますが、どんな水でもよいというわけではありません。
博士はさまざまな水のそれぞれの特徴について触れたあとで、以下のように述べています。
蒸留水は、まず水蒸気となるため、不純物はすべて後に残され、純粋な水に変わります。
すべての不純物から解放された唯一の純粋な水です。
もし純粋な蒸留水であれば、同じやかんを10年使っても、やかんの内側には石灰はこびりつきません。
蒸留水を続けて使うことで、有害ミネラル、酸の結晶、身体がつくり出した老廃物をすべて、組織を傷つけずに溶かします。蒸留水は浄化のための溶剤です。
老廃物が溶けると、筋肉の運動によって組織から血液の中へと毒素の分解が促進されます。血液に運ばれた老廃物は排泄器官で圧搾され、体外に排出されます。
ランドーン博士は、カレル博士の行った、生きた鶏の心臓の実験を見て、事故以外の死と老衰は、排出されない老廃毒素によって起こることを認めて、こう主張しています。
「細胞の老廃物を定期的に洗い流すと、ほとんど不死のように思える。蒸留水は、すばらしい溶剤で、このほかに身体の罪を洗い流すことのできるものは1つもない」
蒸留水は物質を溶かす力がとても大きく、血管や組織・器官に蓄積した有害ミネラルや老廃物などを効率よく溶かし、身体の外に排泄していくことができます。
引用部分で触れられているカレル博士とは、鶏の心臓の一部を取り出して試験管の中で半永久的に培養することに成功し、1912年にノーベル生理学医学賞を受賞したアレキシス・カレル博士のことです。
彼の行った実験の成功のカギは、栄養分を与えるとともに、細胞から培養液中に排出される老廃物を絶えず洗い流したことにあります。
同様に私たちの身体の中の細胞も、老廃物や身体が取り込んでしまった有害物質を絶えず洗い流してあげることによって、老化することなく長寿をまっとうすることができるようになるのです。そのためのカギが蒸留水なのです。
肥満の原因も水に関係あり!
驚くべきことに、浄化によって太り過ぎや痩せ過ぎも解消されるのです。
浄化は老廃物を取り除き、身体のバランスを完全なものにします。
もし太り過ぎていたなら、痩せるでしょう。もし痩せ過ぎならば、適正な体重になります。
肥満の基本的な原因は、組織と細胞の間に有害ミネラルが蓄積されていること。エネルギーの流れが閉ざされてしまうために、毒素を中和しようとして、ほかの物質に命令が下されます。それが肥満の原因です。
ひどく痩せる原因は、老廃物で内部器官が毒されているため、食べた食物がちゃんと消化されないのです。
身体が浄化されれば、誰でも適正体重に戻っていくと博士は明言しています。
株)I.H.M.で販売しております「デトックスピュアウォーター」は、医薬用の蒸留水を製造している企業と提携して製品化しており、きわめて純度の高い蒸留水です。
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ぜひお試しください。
参考資料本文中で引用させていただいたランドーン博士の著書は、十菱愉美子さんによって翻訳されたものです。
深く感謝申し上げます。
なお、翻訳の全文を入手されたい方は実費程度の1冊600円(送料別)で十菱さんから入手することができます。
十菱愉美子さん(ブラウン・ランドーン協会)
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