蒸留水は危険でしょうか?


アンドルー・ワイル博士のホームページから

(株)I.H.M. 理学博士 根本泰行

今回は、多くの皆さんがご存じのアンドルー・ワイル博士のホームページから、蒸留水に関する博士の考え方をお伝えいたします。

はじめに ―アンドルー・ワイル博士について

アンドルー・ワイル博士
アンドルー・ワイル博士はハーバード大学医学校を卒業後、伝統医学やシャーマニズム、変性意識に関する調査研究を経て、代替医学の分野を開拓しました。現在はアリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学健康科学センターの教授であり、同センターにおける統合医学プログラムの創設者かつ部長でもあります。博士は薬用植物、心身相関、統合医学における第一人者であり、いくつかのベストセラーを含めて、8冊の著書があります。

日本語に翻訳された著書としては、『癒す心、治る力』(上野圭一訳、角川文庫、1998年)、『人はなぜ治るのか』(上野圭一訳、日本教文社、1993年)、『ワイル博士のナチュラル・メディスン』(上野圭一訳、春秋社、1993年)などがあります。

ホームページのQ&Aライブラリー

さて、ワイル博士はホームページ上で「ワイル博士に聞け」という名前のインターネット・クリニックを開設しています。たくさんの人々がこのページを訪れて博士の意見を求めており、なんと月に100万から300万件のアクセスがあるそうです。
この大人気ホームページの中に「Q&Aライブラリー」というセクションがあり、健康に関する読者からの問い合わせに対する博士の回答がすべて収録されています。
テーマごとに分類されていて、日付やキーワードによって検索することができます。

最初の質問の日付は1998年1月2日ですが、以来1週間に4回の割合で、定期的に読者からの質問に対する回答が掲載され続けています。
2004年4月23日現在で、Q&Aの総数は、じつに1,140項目にのぼります。

アルコール依存症から腰痛、ガン、コレステロール、慢性疲労症候群、心の健康や性、
霊性にいたるまで、幅広い分野におよぶ読者からの質問に対して、ワイル博士は明確かつ誠実に、場合によっては歯に衣を着せず、きわめて大胆率直に答えています。

なおQ&Aの一部については『ワイル博士の健康相談(1)-(6)』(上野圭一訳、角川書店、1998
年)というかたちにまとめられ、翻訳出版されています。
ただし以下にご紹介する内容は、この6冊の中では取り上げられていないものです。

蒸留水に関する質問

Q&Aには当然、水に関する質問も多く含まれていますが、その1つをここでご紹介いたします。
質問内容は、ズバリ「蒸留水の危険性について」です。

qa-q蒸留水は危険でしょうか?
「蒸留水は酸性になりやすく、重要なミネラルを身体から奪い去ってしまうので有害である」と主張している本を読んだことがあります。これは本当でしょうか?

さて、アンドルー・ワイル博士の回答はいったいどのようなものでしょうか?

qa-aワイル博士の回答
最初に、蒸留水とは一体どのような水なのかについて、説明させていただきたいと思います。 蒸留水を製造する際には、不純物をすべて取り除くために、まず液体の水を沸騰させることによって水蒸気へと変換されます。この水蒸気が凝縮されて純粋な水になるのです。
蒸留の過程で、事実上すべての細菌が死滅し、ウイルス、重金属、そのほかの有機物と無機物の汚染物質も除去されます。蒸留によって、水は考え得る限りにおいて、もっとも純粋な水になるのです。

「蒸留」という過程を経ることによって、水は汚染物質から分離され、純粋なH2Oになるということは、皆様よくご存じのことと思います。また地球上で水は大きく循環しており、海から立ち昇った水蒸気が空中で雲となり、やがて雨となって地上に降り注ぎます。これは母なる自然による「蒸留」であるということができます。

海水は塩辛いですが、雨水は淡水であって塩辛くありません。これは何故かといいますと、海水に含まれている塩分が、自然の「蒸留」によって分離され、純粋な水分子のみが上昇し、やがて凝縮して、雨として地上に降り注ぐからです。

蒸留水に関する「神話」についての博士の見解は以下の通りです。

私にはなぜそうなったか、その理由がよくわからないのですが、過去何年間もの間に、蒸留水についての神話が広まりました。そのうちのいくつかは、とても極端な内容を含んでいます。
今日ではインターネット上で検索することによって、「蒸留水を飲むと若死にする」というような意見すらも提出されているのがわかることでしょう。まったくナンセンスなことです。
蒸留することによって、水に含まれているあらゆる有益なミネラルが取り除かれてしまう、とも主張されています。

蒸留によって、さまざまな汚染物質以外に、各種のミネラルが除去されてしまうということは真実ですが、人間の身体が水からミネラルを吸収できるものなのかどうかは不明です。
私たちはミネラルを食物から摂取するのであって、水からではありません。
ある製造業者の推定によれば、カルシウムについてのRDAの基準を満たすためには、ボストンでは8オンス(訳注:約224ミリリットル)のコップで676杯分の水道水を飲む必要があるのです。

このようにワイル博士は「蒸留水にまつわる神話はナンセンスである」「ミネラルは食物から摂取するのであって、水からではない」と明言されています。

なお、RDAとは、Recomme-nded Dietary Allowancesすなわち「栄養所要量」のことであって、全米科学アカデミーや、地方自治体が推奨している、各種栄養素の1日当たりの摂取量のことです。年齢・性差に応じて栄養素ごとに算出されており、一覧表になっています。

さて次の論点は「蒸留水を飲むと、身体の中のミネラルが奪われてしまう」という主張は正しいのか、それとも間違っているのか、ということです。

蒸留水が身体の中からミネラルを奪い去ってしまうのかどうか、というあなたの質問は、もう1つの執拗に主張されている神話を反映しています。
純粋な水は、細胞が排出したミネラルや細胞が利用しなかったミネラルを身体から排出することを助けますが、あなたの身体の細胞構造の一部となっているミネラルを奪い去ることは決してありません。
また蒸留水があなたの歯を損ねると言われることもありますが、これは販売の促進を狙っている水濾過装置の製造業者が主張したことであって、実際にはまったくの誤りです。

このようにワイル博士も、ランドーン博士やブラッグ博士親娘、バニック博士とまったく同じことを主張しています。
繰り返しになりますが「蒸留水は身体の中の不要なミネラルを洗い流すが、細胞の中で健康維持に役立っているミネラルを奪い取ることはない」ということです。

酸性・アルカリ性という点については、博士は以下のように答えています。

酸性度ということに関して言えば、蒸留水のpHはほぼ中性であって、身体の酸性・アルカリ性のバランスに影響を与えることはありません。

そして博士の回答の最終段落は以下の通りです。

あなたを安心させることができたのではないかと思います。
蒸留水はまったく危険性がないだけではなくて、水として、もっとも純粋なものなのです。蒸留水は、私自身がいつも飲んでいる水でもあります。

◆ ◆ ◆

このように、代替医療の分野で世界的に著名な医学博士であるアンドルー・ワイル博士も、いつも飲んでいる水は蒸留水なのです。
単純な話なのですが、蒸留水はもっとも純粋な水であり、つまり本来の水そのものなのです。

弊社I.H.M.といたしましては、「デトックスピュアウォーター(きわめて純度の高い蒸留水)」や「家庭用蒸留水器ディディミ」によって製造される蒸留水をお飲みいただくことを、皆様に強くお勧めいたします。

参考資料 アンドルー・ワイル博士のホームページ(以下、すべて英語)
http://www.drweil.com/
「ワイル博士に聞け」のQ&Aライブラリー
http://www.drweil.com/app/cda/drw_cda.html-command=QALibrary-pt=QA
今回取り上げたQ&A
http://www.drweil.com/app/cda/drw_cda.html-command=TodayQA-questionId=21181