「水」究極の治療薬


スティーブ・マイヤーヴィッツさんの方法から

(株)I.H.M. 理学博士 根本泰行

今回は再び、一般的な水の解説に戻ります。
取り上げた書物は、スティーブ・マイヤーヴィッツさんが書いた『水―究極の治療薬』(”Water – The Ultimate Cure”)というタイトルの本です。

はじめに

water_pic_04-0801スティーブさんは、生まれつき重度のアレルギーと喘息の慢性症状をもっていましたが、1975年にこれらの症状を改善しようと決意しました。
みずから考案した浄化のプログラムに取り組み、ライフ・スタイルを変え、運動と断食を行い、ジュースや生野菜を摂取することによって、これらの症状が完全に消失し健康を取り戻すことができました。
この経験を生かしてスティーブさんは、『水―究極の治療薬』を含めて何冊もの本を書いています。

私たちはいつも水不足状態にある

私たちは平均的に言って、つねに水不足の状態にあります。
アメリカの主要な15都市で3,000名を調査した結果によれば、アメリカ人は平均して、1日当たりグラスに4.6杯の水しか飲んでいません。
1日当たり摂取すべき水分量として推奨されている値はグラス8杯です。
44%の人々が、1日当たり3杯以下の水しか飲んでいないと言い、10%の人々は、まったく水を飲まなかったと言っています。
1日あたりグラス8杯というのが理想的な水分摂取量であり、これは約2リットルになります。

水を取り入れる飲料と水を失う飲料

液体であれば必ず水分を含んでいるわけですが、飲料によっては、思ったほどに水分を摂取することのできないものがあります。
それどころか、実際に飲んだ体積よりも多い量の水を身体から奪い去ってしまうような飲料があります。

アメリカ人はいろいろな種類の液体を飲みますが、そういった飲料の多くが実際には水を失わせる効果をもっています。
私たちは毎日7.9杯の水を正味吸収することのできる飲料を飲んでいますが、同時に、4.9杯の脱水を引き起こす飲み物を飲んでいるのです。
その結果、正味として、私たちが身体の中に取り入れている水の量はたったのグラス3杯分なのです。

水道水、ボトル詰めのミネラルウォーター、ジュース、牛乳、そしてカフェインを含まない炭酸飲料は、すべて水摂取に有効な飲み物です。
しかしながら、コーヒーや紅茶、カフェインを含む炭酸飲料、ビール、ワインなどのアルコール飲料は利尿剤の働きをもっており、水の排出量を増加させてしまうのです。

利尿剤の効果をもっている飲料の場合、たとえばコーヒーを200ml飲んだとして、その効果は、取り入れた200mlの水分が尿として排泄されて結果として水の出入りはゼロになる、ということに留まりません。
それ以上に、元々身体の中にあった水分のうちで、200ml以上の体積の水が、尿として強制的に排泄されてしまうということなのです。

そのために、正味水分を吸収できる飲料の合計である7.9杯から、水分を失うことになる飲料の合計である4.9杯を引いた、残りの3杯というのが、アメリカ人が正味取り入れているおおよその水の量になるのです。

アメリカ人の飲料

(1日あたりグラスの何杯飲んでいるか)

水分を正味吸収できる飲料 合計
7.9
水分を失うことになる飲料 合計
4.9
4.6 コーヒー 1.8
ジュース 1.4 カフェインを含む
ソーダ飲料
1.3
牛乳 1.3 お茶 1.0
カフェインを含まない
ソーダ飲料
0.6 ビール 0.5
ワインそのほかの
アルコール飲料
0.3

毒物を洗い流してくれる治療薬としての水

十分量の水をつねに摂取することによって、いろいろな病気を予防することができると言われています。たとえば以下はガンについてです。

これは少ししか知られていないことですが、水の摂取量が不十分であるということは、実際に、大腸ガン、乳ガン、腎臓ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、睾丸のガンなどを引き起こす危険因子なのです。
身体に十分に水がいき渡っていれば、血液循環系がスムースに機能を果たし、免疫に関わるたくさんの細胞がガンを生み出す可能性のある組織へと到達することができます。

統計的な研究によれば、ガンにかかる人々は水をほとんど摂取していません。
一方、毎日グラス5杯以上の水を飲んでいる女性は、腎臓ガンや膀胱ガンにかかる確率が45%も減少しています。
毎日グラス5杯以上の水を飲んでいる男性の場合には、前立腺ガンと睾丸のガンにかかる確率が32%も減少しているのです。

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
毒物が身体にダメージを与えたり、あるいは再吸収されたりする前に、水が身体からその毒物を洗い流してくれるから、と説明されています。

空腹感は水不足を知らせるサインの場合も

驚くべきことにダイエットにも水分摂取が関係しています。
あなたは喉が渇いているのでしょうか、それともお腹が空いているのでしょうか。
喉の渇きの信号を、空腹の信号であると誤って解釈している可能性があるのです。

食べ物は水を摂取するための大きな源であり、毎日の水摂取の3分の1は食べ物に由来します。
生の果物や野菜の場合、70%から95%は水です。パンにしても35%が水です。
ですから、あなたが何か食べたいと思っていても、実際には身体が水を欲している、という場合があるのです。

食間には何も食べないようにしてください。
アイスクリームを食べようとする代わりに、水のボトルに手を伸ばしましょう。
水を十分量飲むことによって満足感、すなわち満腹感が生まれます。
それから、何かで気を紛らわせましょう。
きっとあなたの心はあなたの胃から注意を逸らします。
そして空腹感はなくなることでしょう。

これを毎日繰り返してください。
そうすれば、あなたはカロリーを節約でき、体重を減らすことができるでしょう。
空腹を感じたとき、じつはそれは喉の渇きの信号である、ということがしばしばあるのです。

何か食べたくなったときに、水を飲んでみましょう。
きっと空腹感が抑えられることでしょう。

参考HP
・スティーブ・マイヤーヴィッツさんのホームページ http://www.sproutman.com/