リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験

オフィス・マサル・エモト代表
IHM総合研究所所長
根本 泰行


DNA研究の世界的権威、モンタニエ博士とは?


モンタニエ博士(右)と筆者(2014年・ブルガリアでの国際水会議にて)

 リュック・モンタニエ博士は、長年フランスのパスツール研究所に在籍し、1983年にはエイズの原因ウイルスであるHIVを発見しました。そして2008年には、エイズ・ウイルスの発見者として、フランソワーズ・バレ=シヌシ、およびハラルド・ツア・ハウゼンと共にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

 ウイルスを研究するためには、遺伝物質DNAを扱う専門的な技術が必要です。ましてやモンタニエ博士はノーベル賞受賞者ですから、DNAを扱う事にかけては世界超一流の技術の持ち主であり、プロ中のプロと言えるでしょう。

モンタニエ博士の実験

 そのモンタニエ博士が過去6年以上にわたって追求しているテーマこそが「水の情報記憶」であり、もっと言えば「水によるDNA情報の記憶」なのです。
 そこで、以下にモンタニエ博士の研究内容について、6つのステップに分けて解説していきたいと思います。

ステップ1

 DNAは全体の形としては「二重らせん」になっているということについては、皆さん、ご存じかと思います。言ってみれば、らせん階段のようなものであり、階段の一段一段が一つの文字に対応します。そしてDNAを構成する文字には、A、T、G、Cの4種類があります。これら4文字を、言わばアルファベットとして用いて、さまざまな文字列が遺伝物質DNAには書き込まれているのです。
 モンタニエ博士はDNAの専門家ですので、一定の文字配列を持ったDNAをあらかじめたくさん作っておいて、それを水に溶かして水溶液とし、試験管の中に入れました。実際には、104文字の長さのDNAを作りました。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ1

 ステップ1の最初に、まずこのDNAの水溶液を100万倍に希釈しました。そして、微弱な電磁波を検出することの出来る装置を用いて、この希釈DNA水溶液から、何らかの電磁波信号が発信されていないかどうかを調べたところ、図に示すように、ある特有の電磁波信号(Electromagnetic Signal:以後、EMSと略します)が出力されていることが分かったのです。EMSの周波数の範囲は500~3,000ヘルツであり、比較的低周波の電磁波でした。

 このステップで使われている100万倍希釈という処理ですが、これはホメオパシーのレメディを作る時に使われる、いわゆる「高度希釈」ではありません。「高度希釈」というのは、もはや1分子も元の分子が存在しないくらいに高度に希釈することであり、単純に言えば、10の30乗倍くらい以上に希釈することを指します。ですが100万倍というのは、すなわち10の6乗倍であり、この希釈倍率では、元のDNA分子はたくさん残存しています。

 このステップで、DNA水溶液を100万倍に希釈しないとEMSは検出されないのですが、その理由として、DNAの濃度が濃すぎると、相互干渉のようなことが起きて、EMSは外に現れてこないようなのです(この点についての詳細は当記事では省きます)。

ステップ2

 EMSを発している希釈DNA水溶液の入った試験管の隣に、純粋な水(以後、純水と記します)のみの試験管を置きます。18時間後に、純水が入っていた試験管について、ステップ1と同様にして、何らかのEMSが発せられていないかどうかを調べてみると、何と驚いたことに、この純水の入った試験管からも、同様のEMSが発信されていることが分かったのです。

 勿論、単なる純水の入った試験管からはEMSは検出されないことはあらかじめ確認してあります。
 さらに、この現象が起こるためには、地球の共鳴周波数であるシューマン周波数(7ヘルツ程度の低周波の電磁波)が必須であることも分かりました。それは、以下の2つの実験結果から、導き出すことが出来ます。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ2

●この2つの試験管全体を、磁場を遮断するミュー金属と呼ばれる素材で完全に覆うと、ステップ2の現象は起こらない。
●ミュー金属で覆っても、その内部に7ヘルツの磁場を出力する電子装置を入れておくとこの現象が起こる。


PCRとは何か?

 次のステップでPCRという反応を用いるので、まずPCRとは何かを説明したいと思います(温度条件などの詳細についてはここでは省略します)。
 PCRとは、「Polymerase Chain Reaction」の略であり、日本語で言えば、「ポリメラーゼ連鎖反応」ということになります。この反応の目的は、ターゲットとなるDNA分子の数を無限とも言えるくらいに増幅することにあります。

 すなわち、試験管の中に、1分子でもターゲットとなるDNAが存在していれば、そこにPCR反応液を加えると、そのDNA分子を何兆倍にも増幅して増やすことが出来ます。逆に、その試験管の中にターゲットとするDNAが1分子もなければ、PCRの反応液を加えても、何も増幅されてきません。
 DNAを用いた犯罪捜査や親子鑑定などにおいては、極微量のDNAを増幅するために、必ずこのPCRという反応を利用します。また、遺伝子を扱う研究所や試験機関においても、世界中でPCRという反応を当たり前のように利用しています。

PCRとは何か?

ステップ3

 モンタニエ博士は、ステップ2で特有のEMSを発するようになった、元々は純水のみが入っていた試験管に、PCR反応液を入れてみたのです。
 この試験管には物質としては水しか入っていません。いかなるDNAも、1分子も中には入っていません。ところが、PCR反応液を加えた後、試験管の中の水を調べてみたところ、そこにたくさんのDNA分子が含まれていることをモンタニエ博士は発見したのです。

 PCRについて説明した時に述べたように、そもそも1分子もDNAが存在していなければ、PCRでDNAが増幅されてくるはずはないのです。何もないところから、何らかのDNAが増幅してくるなどということが起これば、犯罪捜査や親子鑑定にPCRはとても怖くて使えません。ですので、この実験結果は私も含めPCRに馴染んでいる人にとっては、まったく信じられないものです。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ3

 しかしその一方で、水しか入っていないとはいえ、この水は普通の水とはちょっと違います。元のDNAが発しているのと同じ、特有のEMSを発するようになった水なのです。「物質的には水そのものである」としか言いようがないのですが、「情報としては、何らかの形で、元のDNAの情報を含んでいる」と言えるかも知れません。そしてその「情報」を元にしてPCR反応が進行した、ということになります。そうとでも考えない限り、この結果は説明できないのです。
 さらに、増幅されてきたDNAの長さを調べたところ、その長さは104文字であり、元々モンタニエ博士が用意したDNAの長さと一致しました。

ステップ4

 次に、モンタニエ博士は、増幅されてきた104文字の長さのDNAの文字配列を調べました。これは遺伝子工学的手法を用いて解析することが出来ます。その結果、図に示すように、104文字のうち102文字が元のDNAの配列と一致しました。すなわち忠実度は102/104≒98.08%ということになり、98 %同一であったということが分かりました。

 ここで98 %というと、「2 %もの間違いがあったのか」と思われる方もいるかも知れませんが、実際私たちの身体の中の細胞においても、DNA複製においてはある程度の間違いが起こります。決して100%確実にDNAが複製されることはありません。その間違いの大きさは生体内では、勿論2 %よりもはるかに小さい値になりますが、間違いが起こることに変わりはありません。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ4

 また、PCRは試験管の中で起こる比較的単純かつ人為的な反応系であり、そのPCRにおいてすら、「98 %という極めて高い確率で、元のDNAと同じ文字配列のDNAが回収された」ということこそが、驚くべきことなのです。ちなみに、モンタニエ博士は、「同様の実験を22回行って、再現性について確認した」と報告しています。

ステップ5

 次のステップ5はやや複雑ですが、図に従って説明します。まずA研究室では、ステップ1と同様に、既知のDNAを用いて実験を行うのですが、この時に検出されたEMSについて、電磁波信号としてパソコンを使って「録音」しておきます。EMSの周波数は500~3,000ヘルツですが、音楽をCDなどにデジタル録音する時に使われるフォーマットにおいては20~20,000ヘルツの範囲の周波数を扱うことが出来るので、音楽用のフォーマットをそのまま活用して、EMSの周波数信号をまるごとデジタル録音することが出来ます。

 デジタル録音されたEMSの情報は、パソコン上のファイルとして、インターネットを通じて、B研究室に送ることが出来ます。B研究室では、純水の入った試験管に対して、このファイルを「再生」します。このようにして、試験管の中の純水に対して、A研究室で「録音」された特定のDNAに由来する特有のEMSを「再生」して″聴かせる”ことが出来ます。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ5

 その後、B研究室では、この純水の入った試験管の中にPCR反応液を加えます。すると、何と、DNAが増幅されてくることが分かったのです。そして、そのDNAの長さと文字配列は、元々A研究室でターゲットとして用いたDNAと同じであることが確認されたのです。

ステップ6

 さて、ここまでで見事に、「水は情報を記憶出来る」ということを証明する実験結果が得られたことになりますが、これまでの実験系においては、DNAを回収するのにPCRという人工的な反応系を利用しているため、ここまでの実験結果のみであれば、以下の批判が成立します。
「PCRは極めて人為的な反応であり、生物の細胞の中では起こらない反応である。従って、水が情報を記憶すると言っても、これは極めて特殊な条件下でのみ起こる話であり、自然界ではこんなことは起きていないのではないか」。

 この批判に答えるべく、モンタニエ博士はステップ6として図に示す実験を行いました。まず特定のDNAに由来するEMSを発している水を用意します。その水をヒト培養細胞の培養液の中に加えました。数日後、ヒト培養細胞を調べたところ、ヒト培養細胞の中で、その特定のDNAが合成されていることを発見したのです。この時、特定のDNAとして、ヒト培養細胞に死をもたらす致死遺伝子を使った場合、ヒト培養細胞が死ぬことも確認しています。
 この実験結果から、PCRという人為的な反応系を使わなくても、特定のEMSを発するようになった水から、生きた細胞の中で、物質としてのDNAを合成することが出来ることが証明されたのです。

リュック・ モンタニエ博士の 「水によるDNA 情報の記憶」実験 ステップ6

 以上のモンタニエ博士の実験結果から、次の2つの結論を導き出すことが出来ます。すなわち「DNA情報はEMS(電磁波情報)として水に転写することが出来る」、そして、「水に転写されたDNA情報は、再物質化することが出来る」ということです。
 以上の実験結果から、「水の情報記憶」については、今やまったく疑う余地なく、「科学的に完全に証明された」と考えることが出来ます。
 そして、冒頭に述べた、江本会長が行っていた「波動水」を用いた「波動カウンセリング」についても、「水の情報記憶」が科学的に証明された現在においては、本物であることが強く示唆されることになります。

結論

今後の展望

 ステップ1では最初にDNA水溶液を100万倍程度希釈することが必要である、という実験結果を示しましたが、自然界の中では、特定のDNAが濃密に一つの箇所に集まるということはほとんどなく、むしろ、相当に希釈されているのが普通です。
 そういう意味では、「自然界においては、多くの場合、多かれ少なかれDNAはEMSを発している」とも考えられます。そしてステップ6の結果から、「生細胞の中では、EMSの情報を元にして、DNAを再物質化し得る」ので、私たち自身も含めて生物は、水を介して、DNAの遺伝情報や、その他さまざまな物質情報を交換し合っているということなのかも知れません。

 江本勝会長は、常々、「地球上の生命は、彗星に乗って氷として地球にやって来た」と言っておりました。モンタニエ博士の研究結果を考慮すると、確かにその可能性も今や科学的に否定できない状況にあります。
 もっとも現時点では、水にEMSとして記録・保存された情報を物質として取り出す時には、PCRによる反応か、もしくは他の生きた細胞の存在が必要です。

 しかしながら、他の生きた細胞が果たしている役割の本質的な部分も、まるごと水に情報記憶することが出来るかも知れませんし、その情報を物質化するためには、地球上の自然な電磁波、いわゆるシューマン周波数や稲妻その他の自然なエネルギー源だけでも、数億年という時間をかければ十分なのかも知れません。
 いずれにせよ、水について、私たちの知らないことがまだまだたくさんありそうですね。


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